フィルター自動おそうじ機能付きエアコンの作業内容
お問い合わせで、「お掃除機能付きエアコンは、クリーニングが必要なの?」「何故そんなに値段が高いの?」という内容の質問を多く頂きます。
この記事を書いている2015年8月現在で、1台/18,800円。福岡では確かに高い方だと思います。ではなぜ値段を高く設定しているのか?その理由として、お掃除機能が付いていない普通機に比べ、洗浄前の分解・洗浄後の組み立てに時間や手間暇がかかるからです。と言う事を文章で説明しても分からないですよね。
このページでは、パナソニック・ナショナル・シャープ・日立・三菱・ダイキン・富士通・東芝・サンヨーなど各メーカーの「フィルター自動おそうじ機能付きエアコン」の作業内容を写真と共に説明しています。
お掃除エアコンの汚れと洗浄
多くの業者が嫌がるパナソニック・ナショナル製お掃除エアコン。①肝心なお掃除ロボ自体がホコリまみれ。②熱交換器がホコリとカビで根詰まり状態。
③左基盤。④右基盤。洗浄する為には、全てのコネクターを抜いて配線を解く必要があります。⑤役に立たない換気ファンも装備。
日立お掃除エアコン。①熱交換器は根詰まりで呼吸が出来ない状態。②洗浄後の熱交換器です。比べてみて下さい。③クロスフローファンには
ホコリが邪魔をして風が室内に出てきません。ファン内部はお掃除対応外なんです。お掃除機能が役に立っていないのは一目瞭然ですね。
お掃除屋さんが断る率NO.1!シャープお掃除機能付きエアコン。特に2012年製までのシリーズは最悪です。ネジ・コネクターが多すぎ!
毛細血管の様に張り巡らされた配線!慣れていても時間がかかる大変面倒なメーカーです。④は、フィルターのホコリを取るブラシですが。
①富士通ノクリア。普通のお掃除屋さんは②の状態で洗浄します。当店では、設置状況にもよりますが、③のように完全分解でクリーニング。
(Xシリーズを除く)完全分解できるのは、富士通ノクリアだけですね。洗い残しがありません。
①洗浄後の三菱お掃除エアコンの取り外した部品類。②お掃除ロボに付いている機能を取り外せば、丸洗いも出来ます。③ドレンパンの分解洗浄後。
④洗浄後のフローファン。三菱のエアコンは、ドレンパンまで外して分解洗浄出来ます。
①東芝お掃除エアコン②日立お掃除エアコン③富士通ノクリア④シャープお掃除エアコン。このように様々な部品を分解しなければなりません。
分解する過程が複雑な程、当然時間が必要になります。どこまで分解出来るかは、メーカー・年式・設置状況によって異なります。
分解して終わりではありません。分解した部品を洗うには、更に付属の部品を分解しなければなりません。例(シャープお掃除エアコン)①ドレンパン。
②役に立たないプラズマクラスター。③お掃除ロボに付いているモーター類。④換気ファン。⑤おまけ。毛細血管の様な配線。これも解いて外します。
当店ではドレンパンと呼ばれる①の赤丸部分を分解してクリーニングをしています。(安請け業者・フランチャイズなどは分解しない部分です。)
②洗浄前。③洗浄後。違いは一目瞭然ですね。④東芝製・ダイキン製・一部の機種は背面板一体型(赤丸部分)の為、分解できません。
①②ドレンパンを取り外すと、フローファンが目視で洗浄出来ます。某お掃除業者のCMの様に、中を覗き込んで適当に洗うのとは洗浄効果が違います。
③④富士通ノクリアの場合は、クロスフローファンが背面板ごと一緒に取り外して完全分解洗浄が出来る特殊な例です。
あとがき
上記でもご説明しましたが、分解する過程が多い程、分解する難易度が高い程、時間がかかります。
また、分解だけでなく洗浄後には、再度この部品全て組み上げなければなりません。脚立を右や左や真ん中へと幾度となく移動しながら作業を行います。
どのメーカーのお掃除機能付きエアコンも同じです。慣れていても時間がかかる。と、ご理解して下さい。
当店より安くて早いだけの業者は、福岡にも沢山います。分解過程や洗浄方法においては、どこまで分解して
キレイにするかは、お客様がご依頼する業者次第です。